すごいプレゼンテーション・スライドの作り方—5つのステップPartIIIー

前回はブレインストーミングと構成について具体例を紹介しながら話しました。今日はストーリー・ボードの作り方についてお話しします。
 
1日目:題材のブレインストーミング
2日目:構成してみる
3日目:ストーリー・ボードを作る
4日目:スライドを作成する
5日目:練習する
 

ストーリー・ボードは一体何?

*|LNAME|*さんは、ストーリー・ボードを知っていますか。プレゼンテーションのスライド作成になぜ必要でしょうか。
ストーリー・ボードはストーリーを視覚化するため、たくさんのラフスケッチが並んでいる事です。このラフスケッチは絵、図、文字などを組み合わせて作られています。これを作る事によって、全体図が見えますし、複数のアイデアについて、時間をかけることなく試すことが出来ます。さらに、気軽にスライドを変えたり、捨てたりできます。
 
この手法は1930年代にウォールトディズニーが開発したものです。この手法により早く安くアニメを作る事が出来ました。
作成者が長時間をかけてあるネズミの動きを書いたとします。しかし監督はそのシーンは要らないと判断します。作成者は落胆しますよね。さらに作成時間の給料もパーとなりました。ペンを投げたい気分です。
もし作成者が、ラフスケッチを書いて監督と話し合ってから絵コンテを作成すれば、時間短縮になるし、給料はパーにならないし、監督との喧嘩も減るでしょう。だから大きな作業にかかる前に、ストーリーを見える化して、関係者と話し合ってから作業に入りましょう。
 

様々な場で活用される

この手法はアニメだけでなく、実写映画、ソフト開発、そしてビジネスプレゼンも活用されています。実写映画でも、アニメ映画と同様にストーリー・ボードを活用しています。最初に活用された実写映画は「風と共に去りぬ」です。
時間の経過と共に、ソフト開発者やビジネスマンにも徐その手法が受け入られるようになりました。ソフト開発者はどうやってこの手法を仕事に活用するのでしょうか。開発者は「ユーザー・ストーリー」を作ります。つまり、あるタスクを行うため、最初から最後までユーザーがどうやってソフトを使うかのストーリーです。ユーザーが見るだろう画面やメニューをスケッチして、動作が円滑に進められるか、混同する所はないか見える化します。プレゼンもそうです。見える化によってプレゼンが円滑に進められるか、内容は分かりやすく、聴衆の混乱を招かないか発見する事ができます。
 
Pixarによるストーリー・ボードの例はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=7LKPVAIcDXY

このビデオは英語ですが、右下より字幕を表示させる事が出来ます。また、ストーリー・ボードを使ってストーリー・ボードを説明しているので、英語がわからなくても理解できると思います。
 

どうやって作りますか?

さて、実際に作成するにあたりどこから始めましょうか?
最初に付箋選びをしましょう。私は正方形ではなく長方形(75mm x 100mm)が好きです。なぜなら、パソコン画面も長方形ですから。
 
前回のメルマガで構成を考えましたね。まずは、最初に考えた構成で1枚に文字や絵を書きましょう。この段階では絵心がなくても大丈夫です。だから棒人間でも大丈夫です。4冊を出版して絵の書き方や見える化を教えるDan Roamも棒人間をよく使っていますよ。ですから、絵心がないと感じている方は安心してください。絵をラフスケッチすると、あとの画像探しの時間を短縮できます。なぜなら、イメージが既にありますから。イメージを考えながら、画像を探すのは本当に大変です。
 

一枚に一つの要点

一枚に一つの要点を書いてください。私達はどうしてもたくさんの要点を一枚で纏めてしまいます。7×7ルールもあります。つまり、「最大で7項目を箇条書きにする。各箇条には最大7つの単語を書く」というルールです。でも、聴衆がそのスライドを見たらどのような行動に出るでしょうか。
私でしたら、上から下まですらすらと読んでしまいます。その間はスピーカーの話を聞いてないです。本来なら、聴衆はスライドの文字ではなくスピーカーの話に耳を傾けるべきと思います。従って、ストーリーボードでは、たとえ付箋へ綺麗に小さく文字が書けても一つの要点として下さい。
 
中には、パワーポイントのアニメーションを使って、次々要点を見せるから要点を纏めても良いと思うかもしれません。
こうすると、次の要点を話しているのに、前の要点が視覚に残っています。人間は、一般的に話に集中するより、文字を見て頭の中で考えたり感じたりしています。そのため余計な情報は見せないほうがいいでしょう。
 
あえて例外を挙げるなら、概要もしくはまとめで複数の箇条を見せる事は良いでしょう。個人的には、この場合でもあまり文字が沢山並んでいるのは好きではないです。点と点でどの様に繋がているのかを図で見せたら良いと思います。最終的に、95%は一つの要点で構成されるストーリーボードであれば問題ありません。
 

長い要点は分解しましょう

一つの要点が長くなるなら、分解すれば良いでしょう。例えば「間隔反復学習のメリット」のスライドを作ります。メリットは複数あります。メリットその1、メリットその2と分解していきます。細かい説明が必要なら、さらに分解していきましょう。一つのシンプルなアイデアが綺麗に一枚におさめるように心がけてみましょう。
 
付箋に書きたい事の全てを書きました。好きなように並べてみました。そうしましたら休憩しましょう。そのあと、もう一度見て見ましょう。変更したい所はないか確認してください。友達や知り合いに頼めるなら見てもらいます。付箋も渡してあげましょう。彼らのアイデアも便乗して、付箋に書いてみてください。必要なら整理して、完了させましょう。
 

細かいデータはレジメへ

繰り返しになりますが、沢山の文字をスライドに書かないでください。複雑な図も避けましょう。細かい根拠や参考資料や複雑な図をどうしても見せたいなら、レジメに入れてください。プレゼン資料=レジメではないです。プレゼンで見せるものは、言いたい事でづ。それは直接関連するデータとなります。本当に必要なデータ見せましょう。角度が変われば、見えるデータも変わります。重要な項目は目立つ色にしましょうね。
 

まとめ

付箋に書くときに、文字数を最低限にします。要点は一枚に一つだけにします。そして、少し時間を置いて、全体のストーリー・ボードを見渡し、並び順を最終確認しましょう。それが終わったら、本作業に入られます。
 
次回は言葉の使いかたについて話しましょう。