タイトルと苦難:タイトルを作成する方法


スピーチにどんなタイトルをつけるか悩んだことはあると思います。私もよく悩みます。赤羽バイリンガルトーストマスターズが国際本部登録に向けて活動をしている中で、ベストタイトル賞の導入を提案しました。それをきっかけに、多くのメンバーがタイトルを意識し、タイトルに思いを込める様になりました。どんなスピーチでも聴衆の第一印象はタイトルからはじまるんですからね。
 
素晴らしいタイトルは注目を集めることができます。素晴らしいタイトルは好奇心を呼び起こすことができます。素晴らしいタイトルもまた記憶に残るはずです。一方、悪いタイトルは、一部の人々がその先のスピーチ軽視する可能性があります。悪いタイトルは人々を混乱させる可能性もあります。しかし、良いタイトルは悪いスピーチを救える事ができませんが、悪いタイトルは素晴らしいスピーチの始まりを妨害する可能性があるので注意しましょう。
 
私が先日参加したスピーチコンテストでは、次のタイトルによるスピーチが披露されました。

  • How to Survive an Accident 事故から生き残る方法
  • Fear is Your Friend 恐怖はあなたの友人である
  • Time Machine タイムマシン
  • Too Late もう遅すぎる
  • Why me なぜ私
  • Dance ダンス 

もしタイトルしか知らなかったら、どのスピーチを聞いてみたいですか?私でしたら「恐れはあなたの友人である」が一番聞いてみたいです。かなり新鮮なタイトルと思います。どうしたら恐怖が友人になるか興味津々です。
なぜそのタイトルを選びましたか?どんな言葉に引きつけられましたか?

私は、素晴らしいタイトルは次の3つの要素が含まれていると思っています。
 
1)好奇心を刺激するもの
2)記憶に残るもの
3)あなたの重要なメッセージ
 
こう見えて、素晴らしいタイトル作成はそんなに難しくはないです。3つの要素を意識することが必要です。では、順に見ていきましょう。

1)好奇心を刺激するもの

タイトルはあなたが「知りたい!」という気持ちを作り出します。 
「(Ouch!)痛い!」のような単純なタイトルは、どんな種類の痛みなのか好奇心を引き出すと思います。 「Get Good Storytelling with Bodytelling(bodytellingによる良いストーリーテリング)」のようなタイトルは、bodytellingが何で、そしてそれがストーリーテリングにどのように関連しているのか。興味が次々と湧いてきます。

2)記憶に残るもの

さまざまな修辞技を使う事で、簡単に記憶に残るようにできます。例えばタイトルを短くしましょう。修辞学の技術、例えば一連の類似した音や数字を使用しましょう。想像や感情を呼び覚ます単語を含みましょう。一例として、「Eye in the Sky」は「Spy Satellites」よりもはるかに記憶に残るタイトルでしょう。 

3)あなたの重要なメッセージ

タイトルを通して貴方のメッセージを直接言う必要はありません。ヒントになれば十分です。たとえば、あなたのメッセージは「ヒーローになってください」とします。メッセージとタイトルが同じならば、「ヒーローになろう!」となりますし、タイトルがヒントになるならば 「急場を救う」となります。質問型でしたら、「誰がヒーローですか?」となります。この様にいくつかの方法があります。 
さて、これらの要素がどのようにタイトルに反映されているか見てみましょう。
 
先ほどのスピーチコンテストでのタイトルです: 

  • How to Survive an Accident 事故から生き残る方法
  • Fear is Your Friend 恐怖はあなたの友人である
  • Time Machineタイムマシン
  • Too Late もう遅すぎる
  • Why meなぜ私
  • Danceダンス 

1単語のタイトルは時に聴衆を引きつけます(英語タイトルのみ、因みに殆ど和訳タイトルはダメと個人的に思っています)。例えば、「Blink(日本語タイトル:第1感)」、 「Originals(日本語タイトル:Originals)」、 「Sapiens(日本語タイトル:サピエンス全史)」は、本のタイトルでカッコ良く纏まっています。しかし、「Dance 」は、前の3つとは異なり、一般的な言葉です。話し手には、強い感情や想いがあるかもしれません。話し手には鮮明な画像が思い浮かぶかもしれません。しかし、私はパッとしないと感じます。それは記憶にも残りません。あまりにも情報が少なくて、好奇心も起こりません。また、メッセージに接続するには短すぎると感じました。
 
スピーチは、踊りという比喩を使用して人生を楽しむという内容でした。雨の中で子供が踊るエピソードがありました。「雨に唄えば」という映画のように、「雨にダンス」や「雨に踊れば」をタイトルとすれば、聴衆は覚記憶に残り、好奇心を呼び起こしやすくなり、重要なメッセージにつながりやすくなります。
 
次に「Fear is Your Friend(恐れはあなたの友達です)」を見てみましょう。
これは聴衆の好奇心を引き起こせると思います。まず、ほとんどの人は恐怖が友人ではないと思うからです。普通に考えると恐怖は敵ですよね。この矛盾をどの様に解決されるのかを知りたいという気持ちが湧いてきます。また、タイトルには素晴らしいリズムもあります。(Fear)恐怖と(Friend)友人は似た音で組合せています。このスピーチでは、「恐怖はあなたの友人である」がキーメッセージとなっています。結局、「恐れはあなたの友達です」という考え方を持ってば、人生がさらにうまく行くとスピーカーが訴えました。
 
次のスピーチについて考えているときは、スピーチタイトル作成に十分な時間を作って下さい。聴衆の印象はタイトルからきます。好奇心を喚起するかどうか、記憶に残るかどうか、そして、主なメッセージに関係しているかどうかを検討しましょう。もしそうなら、タイトルで苦難は少なくなりますよ。
 
このメールマガジンの読者の皆さんは、日頃からプレゼンテーションに取り組まれていることでしょう。ぜひ、感想やタイトルの悩みを共有してください。会話を続けましょう!