ストーリーテリングに役立つフレームワーク

先週末、私はスピーチ論評ワークショップでテストスピーチをしました。論評ワークショップは、評価スキルをを鍛える事で、他人や自身のスピーチ分析を深耕する事ができます。あなた、機会がありましたらスピーチ論評ワークショップに参加することを強くお勧めします。

テストスピーチを作成する上で、主題の選択、構成に悩みました。私はスピーチ構成に以下の単純なフレームワークをよく使用します。

はじめに→ストーリーA→ポイント→ストーリーB→ポイント→結論 

ストーリーAで学んだ教訓をストーリーBに適用します。これは非常に単純なパターンです。私自身、このフレームに飽きがきているため、何か違うことをしたいと思っていました。

Grant BaldwinによりSpeaker Labというポッドキャストでキリスト教系のコメディアンのKen Davis氏を知りました。私は無宗教ですが、彼の物語構成方法を楽しんでいます。彼は次のように構成する傾向があります 。

はじめ→物語Aの始まり→物語Bの始まり→物語C→物語Bの終わり→物語Aの終わり→結論

彼がADD(注意欠陥障害)なのか素晴らしい散漫力を持っているのかわかりませんが、彼はこのような構成を使って、成功しているコメディアンです。彼がなぜその構成にしたのか考えてみました。その時に、プレゼンテーションに関する本で読んだ次のことを思い出しました。

NLP(神経言語プログラミング)の専門家であるTad JamesとDavid Shepherdの著書「Magically Presenting」では、オープンループを作成することが良いと述べています。つまり、Kenがやっている構成です。理由は、人々が物語の完成を望むからです。ストーリーを完成させないことによって、「予測、注意、好奇心状態を作り出し、もっと知りたい心を引き出す。つまり、あなたのプレゼンテーションを引き出すのに有益な状態です」と述べています。

実際、人が未完成の行動に注意を払う傾向は、米国の心理学者のBluma Zeigarnikの研究から「Zeigarnik効果」と呼ばれています。彼女の研究は1927年に行われ、1953年にJohn Atkinsonの研究により、1963年にJohn Baddeleyの研究により再現されたと雑誌「心理学者世界」に投稿されました。この投稿はウィキペディアのより信憑性があります。因みにこの「Zeigarnik効果」は、広告主、コメディアン、モチベーション・スピーカーが使用しています。

ところで、あなたは作成するToDoのリストを作成していませんか。ToDoリストから、多くのストレスを受けている場合は、この効果によるためです。あなたの脳は、「親切に」未完成事項をリマインドしてくれます。これがエネルギーを消費する。このリマインドを今やるかやらないかと葛藤することも、ストレスになります。そのストレスは、あなたが行動を完了すると消えます。

さて、私のToDoは論評ワークショップのテストスピーチ原稿を完成する事です。このワークショップの講師が知合いだったので、主題を「共感」にし、「共感」に関するストーリーを考えました。但し、前述した物語A(共感の大事さを知る)、物語B(物語Aの教訓を生かして難所を乗り切る)の順番にすると、なにか物足りなく、違う展開に挑戦してみたいと考えました。

そこで、Ken Davisが使っているような構成やMagically Presentingが提案している構成を使ってみようと思いました。ただ、問題はMagically Presenter達は3〜5個のオープンループの使用を推奨しています。Ken Davisの構成もだいたい三つ以上の物語が含まれています。今回の場合、スピーチ時間は5~7分しかありません。7分半以内に3つ以上の良いストーリーを披露するのは正直難しいです。だから私は2つにしました。 つまり、

序論→物語Aの山場の手前→物語B→物語Aの山場→結論

という構成にしました。スピーチ中の聴衆の反応やワークショップ終了後の参加者のコメントから、この構成の採用は「正解」でした。基調講演やKen Davisのスピーチのような1時間近い時間がある場合には、 3つ以上のストーリーを含める事は簡単です。しかし、5−7分のスピーチの場合なら、私のように2つのストーリーを使う事を推奨します。

私はかつてA話からB話という順番にスピーチを構成しました。しかし、コメディー、映画、心理学者、NLPの専門家からの助言を参考に、 私のストーリー構成を再検証しました。今後はもっと実験するつもりです。あなたも、このフレームワークを取り入れて、実験して見てください。あなたも、聴衆から良い反応を得ることができると思います。是非お試しあれ!

*私は英語のプレゼンテーションが上手くなりたい人々のためにコーチングや相談にのっています。興味があれば、私にメールしてください。

*私は創造と芸術に関してMeetUpsをやっています。興味があれば、下記を訪問して下さい:https://www.meetup.com/A-More-Creative-You-Tokyo-Meetup/